親権と監護権について

離婚を検討されている方で子どもがいる方の中には、「親権と監護権という言葉があるが、両者にはどういった違いがあるのだろうか。」と悩まれていらっしゃる方が少なくありません。

親権とは、子どものために親が行使する、子どもに関する権利のことをいいます。
親権の重要な点として、あくまで子どものために親が行使するものであり、親が子どもと暮らすための権利ではないということが挙げられます。
夫婦が婚姻関係にある間は、夫婦が共同して親権を行使します。

親権は、その内容から身上監護権と財産管理権に分けることができます。
身上監護権とは、子どもの身の回りの世話をしたり、子どもを叱り教育したりする権利のことをさします。
財産管理権とは、文字通り子どもの財産を管理する権利のことをさします。
このうち身上監護権が、一般に監護権と呼ばれています。

親権者の決定について、母親が有利であるといわれていますが、必ずしもそうとは限りません。
親権者を父母のどちらとするのかは、子どもと普段から交流があるか、子どもにとってどちらが親権者であることが望ましいかが、重要な判断材料とされます。

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